2021年春都立高校入試 出題範囲の変更の影響①国数英編
篠崎駅と瑞江駅のちょうど真ん中にある、 個別指導plus1の小山です!
先週木曜日に発表になった都立高校入試の試験範囲変更について
各科目ごとに最新の入試から順に削除された範囲の出題がどうだったか
を見て、それに代わる出題方向性を考えてみます。
<国語>
◎中3漢字(教育出版の教科書調べ)
2020年 読み 丁寧
2019年 読み 渓谷 漂う
2018年 読み 屈託 隔てる 跳躍 貨幣
2017年 読み 憩い 循環 栽培
2016年 読み (若干)
2015年 読み 驚嘆
2014年 読み 陳列 贈呈
2013年 読み 慕う 芳香
2012年 読み 勧誘
2011年 読み 沸騰 顧みる
2010年
2009年 読み 憩い
2008年
中3漢字が出てない年もあるのですね
さらに多い年度では5問中4問が中3漢字(2018年)
★来春の漢字の出題は
①今まで通り小学校の漢字の読み書き、中1、中2の漢字の読み
②試験の易化を防ぐのなら、書きの方に中1、中2の漢字を入れる
このどちらかといえます。いつも通り①だと思います。
もし②だと平均点はそれなりに下がるでしょう
余裕のある子は中学の漢字の書き取り練習もやっておきましょう
熟字訓とかの出題もあるのかな・・・・ 熟字訓って?
<英語>
関係代名詞の出題分析
2020年 大問2の3 関係代名詞の省略、関係代名詞that
大問3 関係代名詞who,目的格の省略、関係代名詞that
大問4 関係代名詞that
2019年 大問2の1 関係代名詞主格のthat
大問2の3 関係代名詞目的格の省略
大問3 関係代名詞主格who
関係代名詞目的格that
大問4 関係代名詞主格that
関係代名詞目的格that省略
2018年 大問3 関係代名詞主格which
関係代名詞主格that
関係代名詞目的格that省略
関係代名詞主格who
大問4 関係代名詞主格that
関係代名詞目的格that省略
★中3の関係代名詞が出ない=thatは「あれ、あの」と訳すか
接続詞that「~ということ」と訳すかに絞られる。
①その分、「現在完了」「受け身」「分詞」「不定詞」「動名詞」などを入れて
読みづらくする長文読解が出る
②長文の語数増
③文法の単独問の出題
普通で考えれば①か②です。思い切って③で来たら平均点にどう影響するか。
都立上位層にとっては合否の分かれ目問題になりそうです
中位以下に関してはその文法問以外で点を稼ぐことはできると思います。
<数学>
・標本調査
そもそも過去に出ていた記憶がほぼないので無視
・三平方の定理
こちらはP1ですと成績上位層が冬に過去問で取り上げることがありますが
中位層は基礎と特別比のみ
下位層は触れもしません((笑)
(だって下位層の目的は都立大問1をどうとるかだけですから・・・)
さてその3平方が出ないということで
大問4のラスト、大問5のラスト 大問5の最初 (昔 大問3のラストで出てた気が)
これらの問題が三平方が今まで出てきた問題。
・2020年 大問4(2)正方形主体の平面図形
→長さを相似等を駆使して出すときに使用
大問5(1)直方体内の切断面の面積を出すのに、長さを出すときに使用
(2)体積を出す問題だが、①三平方を使う場合
②比を使って長さを出しその後直方体から複数の立体の体積を引くことで三平方未使用で解くことができる
2019年 大問5 (1)三角錐内の長さを出す 三平方必要 (正答率57.6%)
(2)(1)を使わないできないがその後は相似や体積比でとれる
前提条件で(1)があるので 三平方ないと解けない(正答率12.9%)
2018年 大問4 円内の三角形で面積比を出す際に
直角二等辺三角形の辺から相似比を出す際に特別比1:√2を使う (正答率19.2%)
2017年 大問4 長方形と半円の組み合わさった図形で
長さを出す際に使用 (正答率9.5%)
大問5 (1) 三角錐内での長さを出すのに使用
(その前に相似・中点連結定理使用)(正答率33.8%)
(2)相似を使用するが、その過程で長さを出す際に三平方を使用 (正答率2.6%)
2016年 大問5 (1)三角柱での展開図で最短距離で使用(正答率33.6%)
(2)体積を出す際の長さを出すのに特別比三角形で使用
(正答率2.5%)
2015年 大問5 (2)三角錐での体積を出す際に長さを計算するのに
相似や三平方を使用 (正答率4.6%)
2014年 大問4 (2)正三角形内での面積比を出すとき特別比の直角三角形
で使用
2013年 大問5 (2)三角錐内での体積を出すのに、長さを出す際に必要
★三平方だけに言えることでなく数学全体で言えることだが、
図形問題などで「・・・・を使用せずに」となった時の解き方
いわゆる別解を考えることは、数学的思考力・発想力・柔軟性が成長するので
あり。
高校数学でも微積を使わずにとか数ⅠAの範囲で解くとかの条件を付けて
どう解こうかと考えると別の問題を解くときにも頭の柔らかさが発揮される
(当然スマートに時間をかけずに解くことが入試でも大事だが
練習段階でそういう別解を発見したり理解しておくといい)
「数学は答えは1つだけど、解き方は1つではない!」
<最後に>
今年の中3生は、都立入試の出題範囲が狭まる
そうするとどういう練習が必要か。
①中3後半の内容が削減なので
例年の模試でいえば秋口から12月の模試や6月7月の模試も
参考になる。
・中1中2の範囲で作るなら
・中3前半の内容までで作るなら
などが参考にできる
②都立入試過去問の中から該当範囲(削除範囲)を見つけ出し
その問題を別の視点で解けないか考える(数学ぐらいしかないかもだが)
次回は理科社会についてみていきます! →理社編
試験の結果を見て悪かった や 普段勉強してない 部活引退しました
など、学習意欲がある根気強い生徒でしたらまだまだ間に合います。
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