江戸川区からの大学受験(大学受験の仕組み)
篠崎駅と瑞江駅のちょうど真ん中にある、 個別指導plus1の小山です!
今回は中学生・高校生そしてその保護者向けに
大学受験の仕組みについて書いてみようと思います。
◆大学受験者数と18歳人口
・1990年代前半
18歳人口・・・200万人
大学受験人口・・・90万人
現在40代の方
・2000年代前半
18歳人口・・・150万人
大学受験人口・・・70万人
現在30代の方
・2018年
18歳人口・・・・120万人
大学受験人口・・・68万人
★18歳の人口は少子化で減る一方、大学受験人口はここ最近
減少にブレーキがかかっている。
★1990年代前半は大学進学率18%+短大進学率13% だいたい30%強
現在は大学進学率50%+短大進学率5%
1990年代は女性が短大、女子大という流れが多く、短大需要や女子大需要が
多かったのです。
★大学数もこの約25年で500校から800校に300校ほど増えてます。
→大学数が増え、少子化で18歳人口が増える・・・大学全入時代
大学に行って当たり前の時代に徐々になっていきます。
ただ全入とはいえ、
底辺大学=Fラン大学やその少し上の大学には志望者が少ないので
定員割れや経営が成り立たない大学がここ最近増えています。→私大の4割が赤字経営
さて、大学受験の流れを見るうえで社会情勢があります。
◆社会情勢+入試制度の変化による大学入試への影響
2010年代=景気低迷期、リーマンショックなどで私立ではなく国公立大への動きがありさらに地元志向(都会の大学へではなく自宅からかよえる、下宿代・交通費、仕送りゼロの流れへ)が増えました。
やがて景気が少しずつ上向き、2015年に教育課程が変更して初の入試がスタート
特に理数系の科目の学習内容・受験範囲の増が行われ、 センター試験で特に理科の科目負担が増え、文理ともに理科が必要となる国公立大学を敬遠する動きがでて、国公立大学の志願者は減少します。
最近は国公立大学の志願者数は横ばいで、人気の乱高下はなく落ち着いています。
一方、私立大学の志願者数は増加を続けています。これは私大が受験料割引などの制度を普及したり、受験する学校数が増加傾向なのもありそうです。
先ほどの私立大学志願者数の増加と4割の私立大学が入学定員割れの関係性は
このことが影響しています。
●大学の中でのトレンド
不況の2010年前半、学生の就職の困難により理系や資格(手に職を持つ)学部が人気となります。
「文低理高」時代です。
しかし、景気に少し変化が出てきて企業の採用に改善が目立ち、追い打ちをかけるように2015年度入試で理系科目数が増えたことやしたことにより
文系の人気が回復しました。
「文高理低」時代です。
文系からもSEは目指せますし、経済経営系は文理両方とも受験可能です。
あと数年もすれば理系文系の垣根もなくなるのではとも言われています。
(海外は受験時に学部学科を決めず、最初の2年間は一般教養で
文理問わず様々な科目に触れていきます)
実際日本では経営学部と工学部を分けたことにより
工学部出身で技術や製品を生み出せても、それを売る力や会社を回す
能力が足りずに社長は経営学部出身なんていうこともあります。
経営工学部が生まれた背景はそのあたりもあると思います。
2018年度入試はどうだったかというと、文系が人気が高いのですが、その中身が社会情勢が反映されていて、将来的な職業を考えると文学部などではなく
「経済・経営・商」学系で志願者が大きく増加しました。
では理系はというと理系学部では、「情報」系で志願者が増加しました。
ここ最近ニュースで叫ばれてる
IoTやAI(人工知能)などの情報技術の革新が影響されてるかも。
農学や医療薬学・教育・教員養成系で減少です。これらは資格も関わる系統が多いです。
大学生の就職状況が上昇気流に乗り、資格を持ってなくても2、3社内定もらえる
などの就活現状とリンクしています。
教育系に関しては少子化、
学校を取り巻く問題(いじめ・学校の教員の鬱化、モンスターペアレンツ、部活指導、労働時間)
が志望者を減らす要因といえるでしょう。(教員の不祥事も多いですし・・・)
薬学系に関しては「6年という長い時間をかけても薬剤師になれないリスクがある」というのと
「2006年の薬学部6年制スタート「近年の新設校の増加」さらに
近年のドラッグストアの大量発生も原因の1つなのかなと個人的には思います。
△大学入試の仕組みは?
大学入試のパターンは
国公立大学と私立大学のどちらを受験するかで分けられます。
<国公立>
①「センター試験」を受験
②「個別能力検査(通称二次試験)」がありこれには日程が3つあり
「前期日程」「中期日程」「後期日程」という個別試験
★要するに2回の試験の総合っ評価となりますがセンター試験が1次予選というイメージです。
ここで失敗すると国公立大では不利です。
<私立大学>
①「一般入試」を受験。
他にも
「センター試験利用入試」があります。
これにはセンター試験を合否判定に使う入試と
センター試験と個別試験の結果を総合して合否を判定する入試がある。
(センター試験併用型入試などと呼ばれてます)
②さらに夏から秋にかけて推薦入試、AO入試という制度がある大学では
これらを利用した入試も存在します。
(これは国公立大でも実施している場合あり)
★秋で合格を決めちゃうという感じですね。
ところでセンター試験ってなーに???
△センター試験とは?
「大学入試センター試験」(2020年1月をもって終了します)
国公立大学を受けたい方は原則として受験必須です。
(よくテレビなどで雪の中の試験に向かう姿やリスニングトラブルなど
やってますね)
受験生は志望大学によって受験を希望する教科・科目を選択。
通例、成人の日の次の週末に行われます。
全問マークシートで出題。試験日の夕方以降に各予備校やいろいろなサイトで
解答や問題さらに解説が流布します。
受験生は自己採点を行います。
(センターリサーチという業者・予備校に頼んで
合否を予測してもらう制度もあります)
ちなみに
センター試験の結果だけでは、国公立大学に入学できませんので気を付けてね。
「個別学力検査(二次試験)」を受験します。
個別試験ってなーに?
●個別学力検査(二次試験)とは?
センター試験を受験したあと
志願する大学に願書を提出した後に受験する「二次試験」です。
国公立大学の合否は
センター試験+「個別学力検査(二次試験)」にゆだねられます。
「前期」、「後期」というものがありますが、各大学で定員を
2つに分けたイメージです。
それらの日程でそれぞれの試験からそれぞれの合格者を選抜。
受験生の戦略として
A大学を2回受験するとか、各日程でA大学とB大学を受けることも。
いくつかの公立大学では「中期日程」の試験を実施しており、
国公立大入試として3回チャンスがあるとも言えますね。
★第一志望を前期日程で必ず受けることが大事です。
前期日程で受かった場合、他大学は受験しないことが通例です。
5月に入り 大学選びをしている高2、高3生そして将来的に
大学受験を視野に入れている高1以下の学生も
一度大学受験について考えてみましょう。
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