近隣中学中3生 9月10月試験範囲 歴史① 昭和時代戦前・戦時中
篠崎駅と瑞江駅のちょうど真ん中にある、 個別指導plus1の小山です!
9月に近隣中学で中間試験がありますが
昭和時代も歴史の範囲となりそうですが
内容は中学入試の歴史ともかぶりますね。
前回はパート0で大正時代を取り上げました。
今回パート1は昭和戦前1926~1945年です。
昭和の戦前はどうだったか?
1.深刻な不況が世界から日本へやってくる・・・・
①世界恐慌
・発端は1929年10月アメリカのニューヨーク市場で株価が暴落。
銀行倒産、失業者増で大不況へ
アメリカは多数の国に資金を貸していたので、
当然世界へと不況が広がります。
<各国の対応策は?>
・発端のアメリカの対応
ニューディール政策(ルーズベルト大統領)
→大規模な公共事業を積極的におこす=失業者が減る
農業や工業の生産を調整
経済が回復=民主主義も維持
貿易を抑える(→アメリカへ輸出していた国は大打撃)
.イギリス・フランスの対応
・ブロック経済(囲い込み経済)の実施
→本国と植民地の貿易を拡大、外国に対しては高い関税をかけた
.ソ連
・五か年計画で独自に策を取っていたのと社会主義国のため、
世界恐慌の影響を受けず、アメリカに次ぐ工業国
②ファシズム(政治運動)の流行
民主主義を否定、個人<国家 →全体主義+武力侵略
1.イタリア
・ムッソリーニ:ファシスト党を率いた
(領土問題・共産主義への国民の不満を受けて)
独裁、言論や集会を制限→エチオピア侵略&併合
2.ドイツ=ベルサイユ条約に不満
・ヒトラー:ナチスを率いて政治の実権をにぎった
ユダヤ人の迫害、共産主義者への攻撃
世界恐慌時はナチスが勢力拡大、ワイマール憲法の停止
国連脱退、軍備強化=経済回復するも国民の自由がなくなり
全体主義国家に・・・
③日本の不況
・昭和恐慌:1930年代の日本は、深刻な不況に
1923年の関東大震災も要因
倒産、農作物の価格暴落、大凶作に北日本は見舞われる
財閥批判、政党不信
政党政治の行き詰まり
2.外交難航と軍部の台頭
中国では孫文死後、蒋介石が統一(国民政府)
不平等条約の撤廃を求め、列強損益への批判も
中国共産党を弾圧し内戦開始
国民政府軍が北京に接近=日本軍(関東軍)は満州支配を目指す
その結果
①日中関係と国際的な日本の立ち位置を変える 満州事変
・1931年、南満州鉄道の爆破事件を機に、
関東軍が軍事行動を開始
→満州国の建国を宣言(溥儀が元首)
日本からの移民開始
中国は国連に日本の軍事侵略を訴える
国連のリットン調査団の調査報告で
満州国を認めず、日本軍の撤兵勧告が出る
日本は国連脱退(1933年)
日本は次第に世界から孤立する・・・
ドイツと組むことでファシズムに近づく・・・・
②日本では軍部の発言力の高まり
1.五・一五事件:1932年
・犬養毅首相が暗殺される
→1924年から続く政党内閣の時代が終わる=軍人首相の出現
ⅱ.二・二六事件:1936年
・陸軍の青年将校が大臣など襲撃、東京中心部などを襲撃
→軍部の政治的な発言力が拡大=軍備の大増強
〇世界恐慌後の日本は不況から立ち直り、軍需品の生産で
重化学工業が盛んに自動車産業などに新財閥出現、綿製品の輸出が増えるが
イギリス(ブロック経済)と貿易摩擦
3.戦時体制の強化と戦争
①日中戦争(中国国内で共産党と国民政府が内戦) 抗日運動で
毛沢東(共産党)と蒋介石(国民政府・国民党)が内戦停止を決める
1937年開戦=きっかけは盧溝橋事件(日中の武力衝突)
その後日本は首都南京を占領(南京事件)
国民政府は米英などに支援を受けつつ戦争続行
②日本の戦時体制の強化
・1938年、国家総動員法の制定
(政府が議会の承認なしに労働力や物資を調達できるようになる)
政党は解散=挙国一致
・1940年、大政翼賛会の結成
・米の配給制の開始(軍需品優先で生活必需品の供給減)
言論・文化の統制、自由主義の弾圧、小学校→国民学校(軍国主義教育)
4.第二次世界大戦が勃発
①始まりは?
・1939年、ドイツがポーランドに侵攻
→イギリス・フランスがドイツに宣戦布告し、第二次世界大戦が始まる
②大戦の2陣営とは?
・日本、ドイツ、イタリアなどは枢軸国側
・連合国側:アメリカ、イギリス、フランス、中国、ソ連など
③日本と世界の動き
ⅰ.1940年がカギ ドイツがフランスを降伏させる(パリ占領)
・日独伊三国同盟:日本がドイツ・イタリアと同盟を結んだ
ソ連は独自にポーランドやバルト三国を併合
ⅱ.1941年のできごと
ドイツが独ソ不可侵条約を破りソ連侵攻
・4月、日ソ中立条約:ソ連との間で調印
大東亜共栄圏の建設を訴える
★日本指導の下、欧米の植民地支配を打破して
アジアの民族のみ繁栄させようという主張
→日米関係の悪化(アメリカは日本への石油輸出禁止)
・12月、日本がハワイの真珠湾を攻撃
→太平洋戦争の開始:日本はアメリカと戦争を開始
★日本は東条英機内閣
④日本の戦時下の国民生活
・学徒出陣
・勤労動員
・疎開(集団疎開、学童疎開)
⑤戦況の悪化、日本の情勢はまずくなる
・1942年、ミッドウェー海戦でアメリカに敗北
⑥第二次世界大戦の終結
ⅰ.ヨーロッパの終戦(枢軸国側の相次ぐ降伏)
・1943年9月、イタリアが降伏
・1945年5月、ドイツが降伏
⑦日本の終戦:1945年
・3月、沖縄にアメリカ軍が上陸、地上戦へ(沖縄戦)
・7月、ポツダム宣言の発表:日本は当初これを無視
・8月、アメリカが原子爆弾(原爆)を投下
→6日に広島、9日に長崎に投下
・8月8日、ソ連が日ソ中立条約を破って参戦
・8月14日、日本はポツダム宣言を受け入れ、無条件降伏することを決定
・8月15日、昭和天皇がラジオ放送(玉音放送)を通して、国民に終戦を知らせた
★玉音とは 「天皇の声」
昭和天皇から太平洋戦争(大東亜戦争)における日本の降伏を日本国民に伝えるもの
NHKラジオから放送された。
ここまでが戦前戦時となり パート2は1945年~1988年及び
1988年から2018年(平成時代)を記事にします。
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