来年の都立高校入試は難化する???
篠崎駅と瑞江駅のちょうど真ん中にある、 個別指導plus1の小山です!
少し前ですが2018年2月の都立入試の平均点や各問題の正答率が
発表されました。
昨年度の都立入試は平均点が大幅アップです。
平成30年2月
各科目の平均点
国語 65.9
数学 66.5
英語 68.0
理科 61.5
社会 61.5
ちなみに平成29年
国語 69.5
数学 56.3
英語 57.8
理科 55.9
社会 58.6
出典は 東京都教育委員会 HP
★国語は難化(とはいってももともと国語は平均点が高い)
しかし数学英語の平均点が例年50点台後半だったのが
今年は60点台後半
理科社会も例年より数点高い
さてなぜこういうことが起きたか?
各科目を分析します
国語
大問1の漢字の読み
大問正答率70.3%
特に「惜敗」の読み33% 「舞踊」63%
大問2の漢字の書き
大問正答率63.4%
特に「郷里」61% 「仲裁」が33%
★例年より1,2番の漢字が1問ずつ難しい設定
これが平均点4点ダウンの原因
大問3 68.7% 大問4 62.8%
作文単体 ほぼ80% 大問5 60.2%
大問3~5で 40%台や50%後半や60%前半の正答率もあり
例年より難化したことがうかがえる。
「登場人物の言動の意味」「主旨や筆者の考えの理解の不足」
「漢詩や複数の資料の読み込みと関連性」が苦手
数学 80点以上の生徒も多く 分布のボリューム層も上がった
大問1
大問正答率87.8%
★例年よりここが高い
全体的に高いが、中でも低めなのは平方根(乗法公式)、1次方程式(解が分数)
相対度数(%表示)では18℃以上の表記を誤認識したイメージ
角度も補助線が入れられなかった生徒も若干数いた様子。
作図は例年より高く83%でイメージがしやすかったり、教科書や学校ワークレベル
だったことも大きい。
大問2
大問正答率 35.8% 角柱の表面積という少し手薄の範囲からの出題
説明問題も白紙率40%越えと表現力、数式の活用力が乏しい
大問3 2次関数でした
大問正答率 56.1%
変域は過去問でも出ているので85%
ある条件下での立式は75% ここが例年より高め
4択なのと過去問に類似 ラストの問題は例年よりやさしかったが
8%どまり
大問4 円と三角形
大問正答率 56%と割かし高め
文字を使った角度(今回は円周角絡み) も62%
合同証明は76%とそれなりに部分点で稼いだ人も多そう
ラス問例年1ケタ台の%ですが19%もまで上がっていて
平均点アップの要因になったイメージ
大問5 三角柱
大問正答率13.6%
角度は切断面が想像できずという生徒もいます。
最後の体積は例年正答率1桁ですが、今回は高く15%前後
英語 80点以上の生徒も多く 96点から100点の生徒も増えた
大問1 リスニング
大問正答率 72.6%
b2の記述問題は33.2% と3人に1人の正答率
それ以外は70%以上と高得点率
大問2 図表入り対話文読解&3行英作文
大問正答率 62.1%
1番が50%と低め
値段表のとらえ方のミスや文章内に合算額が書かれておりそこを読み取りミス
3行英作文は46.6% 現在楽しんでいることがテーマだが過去や未来のことを書いてしまうミス
大問3 対話文読解
大問正答率 71.7% と高い
問6が60%切っているが それ以外は6割7割以上とここが平均点増の要因
問6は文章内と同じ内容を別表現表記する場合の文法や語法など
細かい知識が抜けていて取れない生徒が多い
大問4 物語文読解
大問正答率 56% まずまず
正答率50%切る問題が3問あるなど
読解の練習が急務な生徒も多い
社会 60点以上の生徒が増えた
大問1 3分野融合
大問正答率 65.9% まずまず
問2の歴史 珍しく古代文明の起こった場所の問題
28.4%と4人に1人
大問2 世界地理 油田・石炭アルミニウム
大問正答率 45.6% 低い
石炭・粗鋼の生産及び各地域の就業人口の特徴の知識が必要
大問3 日本地理 農業・自然
大問正答率 72.4% 高め
問3の記述も66%と高い水準
大問4 日本の歴史 情報を題材として
問1が奈良から室町 問2が戦国から江戸
問3が江戸から昭和 問4が昭和平成
大問正答率 52.1% 低い
問1と問4が40%台正答率
★古代の勉強不足や戦後から現代の知識の整理が間に合ってない印象
大問5 公民 きまりを題材として
大問正答率 72% 高い
文章と資料を併せた問題が関連付けできていない
大問6 3分野複合問題
大問正答率 38.8% 低い
問2以外で50%を切るという状態
都市の交通、環境問題、国連と多岐にわたるので
社会科の総合力が問われた問題
理科 80点以上の生徒が増えた
大問1 小問集合
大問正答率 69.5%
光とレンズ、水溶液、化学分解、細胞、染色体の順に
正答率が低い。
★化学分野が苦手な生徒が多い
大問2 レポート式 小問集合
大問正答率 62.9%
化学変化、自然界のつながり、仕事、雲の順に
得点率が悪い
★ここでも化学が苦手さらに自然界のつながりは
学校によってはあまり触れてなかったり、入試ぎりっぎりに
さらりとしかやっていない可能性も・・・・
大問3 地学 地層(中1)
大問正答率 45.7%
断層・地層の知識、示相化石
岩石の特徴、火山の特徴の順に正答率悪い
★中1の終わりに学ぶ章で受験期に暗記含め
学習時間が足りないと思われる
大問4 生物 植物(中1)
大問正答率 60.7%
蒸散とそれにまつわる計算さらに
光合成と実験など細かい知識が抜けている
大問5 化学 イオンと電池(中3)
大問正答率 36.4%
化学反応式や化学電池での各極での
現象を問う問題が苦手
★やはり受験生は化学が苦手
大問6 物理 電流と磁界(中2)
大問正答率 51.8%
電流が次回から受ける力の向き
直流と交流、電磁誘導
が苦手
例年より平均が小問1問分上がったのは大問1と
大問4さらに大問6で取りこぼさなかった生徒が影響していそうです。
まとめ
・来年の2月の都立入試は難化する可能性が高いでしょう。
とにかく60点以上を取らないと平均点は超えません。
・基礎基本をやるなら夏休み!!しかないです。
9月にある定期試験を見据えつつ、1、2年の復習にも手を付けましょう。
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