中３理科水溶液とイオン② 2024年加筆
篠崎駅と瑞江駅のちょうど真ん中にある、 個別指導ｐｌｕｓ１の小山です！
前回のブログで電気分解を取り上げました →中3理科水溶液とイオン①
前回まとめ
塩化銅水溶液に電流を流れるとき、
陰極（－極）付近では
「＋の電気を帯びた粒子（銅原子の元」が電流が流れることにより陰極に引き付けられ
銅原子に変化
陽極（＋極）付近では
「－の電気を帯びた粒子（塩素原子の元」が電流が流れることにより陽極に引き付けられ塩素原子に変化し、さらに塩素原子が2つ結びつき塩素分子になったと考えることができる
電解質水溶液に電気が流れると、水溶液内に原子の元となる粒子がいて、
その粒子がプラスやマイナスの電気を持ち各極に引き付けられる
この粒子が何なのか？ということでした。
＜原子の成り立ち＞
◎原子核が原子の中心にあり、その周りを電子という－の電気をもつものが存在している
原子核は＋の電気を持つ陽子と電気を持たない中性子でできている
原子自体は全体として電気を帯びていません
★陽子数＝電子数で
陽子1つの持つ＋電気量＝電子1個が持つ－電気量 なので ・・・
例．ヘリウム原子は 陽子2個 電子2個 中性子2個で
＋１×２＋（－１）×２＋０×２＝０ ←電気を持たない
ここまでまとめると
・電解質水溶液に電気が流れると、水溶液内に原子の元となる粒子がいて、
その粒子がプラスやマイナスの電気を持ち各極に引き付けられる
・原子自体は全体として電気を帯びていない
＜イオンとは＞
原子は普通電気を帯びてないが、バランスを崩して＋とマイナスの均衡が保てなく
なることがある→均衡を失ったものこそが・・・・・ イオンである
＝原子が電子を得たり、失ったりして電気を帯びたもの。
・原子が電子を失って（放出して）、＋の電気を帯びた粒子 ＝陽イオン
・原子が電子を得て（受け取って）、－の電気を帯びた粒子 ＝陰イオン
★イオンは記号であらわされる、それをイオン式という。
陽イオンは原子の記号の右上に数字と＋が書かれ
陰イオンは原子の記号の右上に数字と－が書かれる
以下［ ］内が右上添え字 ［ ］がついていないのは右下に書く数字
ナトリウムイオン Na[+]
マグネシウムイオン Mg[2+]
塩化物イオン Cl[-]
硫酸イオン SO4[2-]
＜イオンのでき方＞
陽イオン・・・・原子が電子を失って・・・・
陽イオン＝原子-電子
つまり
原子→陽イオン＋電子 とみることが可能
陰イオン・・・・・原子が電子を得て・・・・
陰イオン＝原子＋電子
つまり 原子＋電子→陰イオンと見れる
Na→ Na[+] ＋ e[-]
ナトリウム原子が電子を1こ失って、バランスを崩しナトリウムイオンという
＋に偏った粒子になる
つまりナトリウム原子は、ナトリウムイオンと失った1個の電子が一緒になれば出来上がる
Na→ Na[+] ＋ e[-]
★ e[－]は電子1個の意味
Mg→Mg[2+] +2e[-]
マグネシウム原子が電子を２こ失って、バランスを崩しマグネシウムイオンという
＋に偏った粒子になる
つまりマグネシウム原子は、マグネシウムイオンと失った2個の電子が一緒になれば出来上がる
Cｌ＋e[-]→Cl[-]
塩素原子が電子を1つ受け取ってバランスを崩し 塩化物イオンという－に偏った
粒子になる
＜電離＞
塩化ナトリウムは水に溶けると、ナトリウムイオンと塩化物イオンに分かれる
ある物質が水に溶けて陽イオンと陰イオンに分かれることを、電離という
つまり電解質は電離する（塩化水素や塩化銅など）
電離のイオン式
NaCl → Na[+] + Cl[－]
塩化ナトリウムはナトリウムイオンと塩化物イオンに電離する
HCl→ H[+] +Cl[－]
塩化水素は水素イオンと塩化物イオンに電離する
★電解質水溶液中にはイオンが存在するので、電流が流れ、
非電解質（砂糖やエタノール）はイオンが存在しないので電離しない、電流は流れない
非電解質は水の中で分子のままでいる→電離しない
塩化銅の電離のイオン式
CuCl[2] → Cu[2+] +2Cl[－]
塩化銅 は 銅イオンと塩化物イオンに分かれる
Cu[2+] +2Cl[－] をみると 係数がついてます
Clには２ Cuにはついてませんが１が省略されている。
これは１：２の割合でイオンが出てくるということ
まとめ
・原子が水溶液中で電気を帯びる＝原子がバランスを崩して電子を受け取ったり
電子を失ったりして、陰イオンや陽イオンになってる。
・電解質水溶液内では陽イオンと陰イオンに電離する
いかがだったでしょうか
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