三輪田学園塾向け学校説明会レポ
篠崎駅と瑞江駅のちょうど真ん中にある、 個別指導plus1の小山です!
先週末今年度初の学校説明会に行ってまいりました。
三輪田学園さんです。
在塾生が中3にいるのですが
その子の小6の年ですので
2016年・2017年・2018年・2019年と4年連続参加させていただいております。
実は校長先生にはわざわざ2016年4月に当塾にお越しいただいているのです。
(校長先生ご自身が江戸川区のお住まいらしくというのもあるのですが)
本当に当時は驚いたものです。
さてこの学校、毎年1回説明会に参加するたびに、アグレッシブに改革することと
伝統を守ることをうまく両立されていると思います。
まず学校の立地面ですが、三輪田学園さん近辺は大学や、中高もありますが、会社も多く
説明会がある昼前後はいつもにぎわっているイメージです。三輪田さんの裏は靖国神社ですが
すぐ横には法政大学のキャンパスが点在していて
橋を渡れば外堀通り、反対の道へ坂を下れば靖国通りという感じです。
10時30分受付開始11時に会が始まります。
①吉田珠美校長によるあいさつと学校紹介
本年が創立132年目(明治・大正・昭和・平成・令和と5つの元号を渡り歩いています)
明治20年創立といいますと1887年ですね。
歴史を紐解くと、西南戦争から10年、自由党、立憲改進党が結成されて5年目あたりです。
大日本帝国憲法発布の2年前、言うまでもありませんが日清戦争・日露戦争より前になります。
明治35年には東京で2番目の認可での私立の高等女学校になります。
1番目はどこかというと今は神奈川にありますが明治34年の「日本女子大附属」ですね。
実は三輪田学園の創立者三輪田眞佐子先生は
この日本女子大附属高校の親大学日本女子大の創立にも尽力された
女子教育界の先駆者ともいえる方です。
三輪田学園の目標は「徳才兼備」ですが
才の上にまずは徳という人格形成、、女性としてのそして人間としての心の面に
重きを置いているようです。
そして昨年までの説明会ではテーマは「つながる」
現代の社会では、人間はかかわりあっていく、いろいろなものとつながって
生きていかないといけないということでしたが、
今年のテーマは
「つながる」→「つなぐ」
ア、時代が平成から令和になり、社会変化それに伴う求められるチカラが変わる。
より主体的に、自らがハブになって「つなぐ」ために
リテラシーが重要、求められるチカラも語学力、表現力、協調性、ICTスキル、論理的思考力と多岐にわたるということです。
「現代のリテラシーとは情報の読み取り・分析・表現 批判的に見抜くチカラ」
この情報収集力、情報を取捨選択できるような、批判的な目線をやしなうことも大事とのことです。
イ、リテラシーの二分化
ナショナル・リテラシーという
(現代・未来の日本社会の問題、自国の文化への理解(現在・過去)、世界にどう貢献するか(現在未来)という側面と
グローバル・リテラシー(異文化理解によって「共生」をめざし世界規模の問題解決、共通言語としての英語)という側面があるということです。
これらを三輪田学園がどう育てるか
これに関して
前者は、自国の文化理解のために、高2で京都と奈良にしているということ。
多くの学校は中3で京都と奈良だが中3というまだ学習も心の成長も途上な時期に行っても
効果は薄い(大仏でかいとか鹿がいたとかで終わる(笑))
そこで中1から始めている平和学習を積み重ね、1段階目に中3で広島修学旅行へその後
高校で京都と奈良へ。
さらに今年度から始まる探求授業の「三輪田学」
三輪田の創設者のような、女性教育に焦点を当てたり、歴史さらに地理的に迫ったり
当時の明治・大正時代を深く掘り下げたり、学校の地理的要素になる真裏のお堀の歴史や水質調査、生き物調査など三輪田をキーに(ハブとして)多角的に学習に入れるということです。
環境保護として、外堀再生のイベント参加、SDGs(持続可能な開発目標)をテーマに学習したり、PBL(問題解決学習)を高1の現代社会の時間で取り入れたりしている。
後者は、語学研修を充実(中2イングリッシュキャンプ、中3国際教養大学イングリッシュビレッジ、カナダ語学研修、高1からはオーストラリア研修、さらにマルタでの語学研修、成田空港グローバルデイトリップなど)
資格研修の充実として、中学での英検準2級以上、高校で2級以上を目標
トーフルprimaryやトーフルjunior GTECなど大学新受験を意識したものも
全て校内受験できる体制。
中学の英語の授業は分割少人数グレード別授業
英検上級取得者には取り出し授業
そのため中学受験に英語入試導入を!
論理力に関しては論理的リテラシー育成で、理系を育てる、仮説検証力を育てるため
三輪田では理科の実験を大量に行う、女子校では珍しく解剖実験も
高校生は法政大学との共同で理科実験
情報リテラシーに関してはユーザーからクリエーターへ、
中1~高2はiPad for MIWADAで授業 Classi を使ってe ポートフォリオ作成
高1の情報授業でプログラミング学習、iphoneアプリ開発も
これと対照的に読書の三輪田を継続、読書リテラシーの育成
データ化されない人間育成。中3で「社会読書」、卒論、プレゼン、ポスターセッション
中1の国語読書ではビブリオバトル読書発表会
②湯原弘子中学校教頭先生から
「2019年度入試総括 2020年度入試について」
今年の入試では募集総数172名(4クラス)を予定していたが
入学総数は213名(5クラス)となり、原因は
第1回午後・第3回の入試の手続者の増加
併願校は共立女子、山脇、跡見特進、富士見、大妻など
共立、跡見、大妻、品川女子が例年より増加
昨年国語の平均点が80点を超えたので
今年は元から多い文章の分量をさらに増やし
設問もより深めに設定、テーマも変えた模様、平均点はやはり下がったそう
2020年度入試の変更点は
2月2日の第2回入試(50名)を
A(従来通りの入試・40名)
B(英検利用入試・10名)に分ける
★第2回B入試は英検CSEスコア1000点以上取得者と対象
国語・算数のどちらか高い方の得点
+英検級によるみなし得点(4級なら80点・3級なら90点・準2級以は100点)で判定
次年度の入試スケジュールでは
出願締め切りが第2回、3回ともに当日の朝5:00まで引き延ばされることも発表
③進路指導室長の加納克也先生から
「三輪田学園の進路・進学指導」について
冒頭から「今年の大学入試結果は厳しかった」と発言
おもなこととして
AO・推薦利用者の増加 、難関大合格者の逓減 、2月入試の苦戦と3月入試のリベンジ
やはりここでも昨今の次第入試における定員厳格化のワードが・・・
しかし加納先生によると、三輪田学園の進路指導ではそれを言い訳にせず、
2016年度で62名の難関大学進学(国公立、早慶上理、GMARCH、難関医学部薬学部)
がありおごりがあったのではとのこと。
実際2017年度は47名(29%)に減り、2018年度が40名(26%)
(これは進学先であり延べ合格者ではないところがポイント、
よくある合格実績だと1人で複数受かり、それを数字で出してしまうのだがそれではない)
進路指導の改革として
①教員の意識改革(目標は難関校進学を今の26%~まずは33%以上にする)
②基礎学力育成システムの見直し (低学年からの学習習慣、放課後学習の支援、到達度テスト・Sサプリなど)
③受験期における個別指導の徹底
2018年卒業生の進学状況を整理すると(進学者数)
カテゴリⅠ(文系難関) 国公立・早慶上智ICU・GMARCH・津田塾・・・・・25名
カテゴリⅡ(理系難関) 国公立・早慶上理・GMARCH・・・・・4名
カテゴリⅢ(医療系) 国公立・医学部・薬科難関・看護難関・・・・・11名
154名ちゅう40名
④英語科の橋本先生から「英語教育方法」。
1人1台iPadを持たせることで
「全員参加型の授業」・・・・授業中に問題をだし、ipadで提出すると
画面に全員の解答が出て(提出時間も表示)、みんなで解答を共有して学びあう
「音読テストを録音・提出ができる、これによりネイティブの先生が評価可能
グループ プレゼンテーションやオンライン英会話など様々な活用ができる。
留学制度も2020年度よりカナダ語学研修(希望者)が高1から中3に変更
これらすべて、新大学受験の4技能検定を意識したものとなっており
今後も改革が行われていく感じです。
温故知新といいますか三輪田という伝統女子校が毎年変わり続け、さらに読書など古くからの伝統も受け継いでいるということを今回も実感合させられました。
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