2022年都立高校入試理科解説part2 大問4~6
篠崎駅と瑞江駅のちょうど真ん中にある、 個別指導plus1の小山です!
前回都立高校入試理科2022の大問1~3を解説しました こちら
後半戦を解説していきます
大問4 生物 植物と遺伝
問1
結果1と図2よりエンドウは離弁花 離弁花は双子葉類(2枚)
胚珠が子房に包まれている=被子植物
胚珠がむき出し =裸子植物
よってウ
問2 花粉管を移動する生殖細胞には卵細胞と精細胞がある
それらが合体すると、受精卵という(卵)
生殖細胞がつくられる前は14本だったのだが
減数分裂によって
生殖細胞1個の染色体数が7本
精細胞も卵細胞も7本ずつ
それが合体してできた受精卵は14本
エ
問3 実験の(2)と(4)と結果2の(1)より
草丈が高くなる遺伝子をY 低くなる遺伝子をyとすると
Pは純系のYY となる
同様に実験の(3)と(5)と結果2の(2)より
Qは純系のyy となる
RはPとQを掛け合わせたもので
イメージとして
(Y+Y)(y+y)=Yy+Yy+Yy+Yy
すべてYy となる =結果2の(3) すべて背丈が高い個体
このYyにyyを掛け合わせるということで (Y+y)(y+y)=Yy+Yy+yy+yy
つまりYy(背丈が高い)が2つ yy(背丈が低い)が2つとなり
2:2=1:1となる
よってア
問4
孫の代では丸形としわ形の両方種子が得られているため。
つまり子の代で確実に、しわ形であるaの遺伝子が含まれていると推測できる
しかし子の代ではすべて丸形ということで、Aが絶対に含まれている 子とも推測できる
整理すると子の代はAaが出たということ
ということで親の代は AA と Aa
(もし親がAAとAAなら 子はAAのみになり 孫でしわであるaaは絶対に出てこない
もし親がAaとAaなら 子はAA Aa Aa aa となり 子がすべて丸形 ということに反する)
答えはウ
大問5 化学 イオンと電池・水の電気分解・気体の性質、中和
問1 新課程で追加になった ダニエル電池
ダニエル電池とは、亜鉛Znが電子を2個失って(放出して)亜鉛イオンとなり、
硫酸亜鉛水溶液に溶けだす
その放出した電子がモーターを通るため電流が流れる。放出された電子2個は銅板へ進み、
硫酸銅水溶液内の銅イオンが2個電子を受け取り、銅となり、でてくる
答えはイのAとD
問2 問1より 亜鉛は亜鉛イオンになる 亜鉛イオンが増加
銅イオンが銅になる 銅イオンが減少
この時点でアかウになる
図2の水の電気分解で
電源の-につながる電極Rは水素、+につながる電極Sは酸素
水素は空気より軽い、酸素は水に溶けにくい
総合するとアが答え
問3 後半は中和の問題
塩酸+水酸化ナトリウム→塩化ナトリウム(塩)+水
(酸) (アルカリ)
HCl +NaOH →NaCl +H[2]O
★ [2]はHの右下に書く小さな数字
問4 実験2の(5)に緑色になった とあり
BTB溶液が緑色になるのは 中性 つまり完全中和な状態
水酸化ナトリウム水溶液を6立方センチ入れたところで完全中和
その後も水酸化ナトリウムを入れ続けると
水酸化物イオンとナトリウムイオンが増加し続ける
ここでグラフの候補は アまたはウとなる
アとウの違いは完全中和の6立方センチの前の部分
中和が完成する前は水素イオンと塩化物イオンの2個が存在
そこに水酸化物イオンとナトリウムイオンが加わり2+2=4個イオンが存在するが
水素イオンと水酸化物イオンは結ばれて水になっていく
4-2=2 となり2個イオンが存在(ナトリウムイオンと塩化物イオンですね)
ということで増加が緩やかで前半のイオン数が2個で推移している
ウが正解
大問6 物理 平均の速さ、分力の作図、力学的エネルギー
問1 レールAの⑧~⑩ は 1.0ー0.7で 0.3秒間の話
その間で10.6+9.0+5.6cm動いている = 25.2cm
平均の速さ=移動距離÷時間 より
25.2÷0.3=84cm 秒速84cmなので 秒速0.84mと同値
問2 図2のレールBの①~③をみると各区間で長さが増えている
ようするに、速さが増加している(加速中)ということです
斜面方向にかかる重力も大きさは変わらない
以上よりイ
問3 略
重力を斜面方向(斜面に平行な方向)と斜面に垂直な方向に分けましょう
問4 力学的エネルギーは運動エネルギーと位置エネルギーとの和になり
その値は一定値になる
まず 点bと点eでは
位置エネルギーは e> b
運動エネルギーは b> e ( bの時の方が速さが早くなっている)
点cと点fでも
両方とも位置エネルギーは高さはレールの水平部なので0
運動エネルギーは最大 で同じ値(一番速度が速いところ)
よってイが正解
★総評
昨年と比べ完答問題が消えている(記号全部一致のような)
記述も反応式1つと分力作図1つ
平均点としては上がるであろう
生物のところの実験考察、よくある対照実験がないのも 平均点アップを
予測させます
50点後半から60点前後といったところでしょうか
ダニエル電池や日食、蒸留、化合物、混合物、血管の名前などで
さらに質量と重さや進化のところでの生物が現れた時代なんかも
差がつきそうではります
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